これに答えます。
ぶた君のいうように、どのFX業者を調べていてもスプレッドのところにはいつもいつも【原則固定】という言葉がついています。
これは何のこっちゃという方に向けて解説をしたいと思います。
【原則固定】スプレッドってなに?
じゃあ、早速わかりやすく説明します。
まあ、結構そのままの意味なんですが、言葉の意味を区切って要約すると
- 原則 → 基本的には
- 固定 → そのままだよ
となります。
特におかしなことがないかぎりはスプレッドは固定しとくね、ということですね。
で、「基本的には」というからにはいわゆる例外が存在することになります。
原則固定が崩れる条件とは
原則固定スプレッドが崩れるとき、つまりスプレッドが変わってしまうときの条件は以下のようなものがあります。
- 震災などの天変地異やどこかの国の政変で相場が急変したとき
- 大企業の倒産など市場に大きな影響を与える事象が発生し、相場が急変したとき
- 米雇用統計や政策金利の発表など重要な経済指標の結果発表にて相場が急変したとき
- 国内外の金融市場の休場日や、業者の営業休日明けのマーケットオープン時やマーケットクローズ間際など市場の流動性が低下している時間帯です。
ポイントは【相場の急変】【流動性の低下】ですね。
相場が急変した場合、FX業者は急激な変化に対応できるよう自社のリスク回避のためにスプレッドを広くとることがほとんどです。
狭くなることは基本ありません。
スプレッドが1ドル=0.2銭だったのが、0.3銭や0.4銭になるといった具合ですね。
流動性が低下しているときも基本的には同じです。
FX業者の休み明けやクローズの少し前、お店でいえば休み明けの朝イチの時間帯や閉店間際の時間帯ですね。
流動性が低下していて、なおかつ休み明けなどはレートが通常よりも大きく変動することもあり、この時もスプレッドが広くなります。
端的にいえば私たちから見れば手数料が増えている、ということです。
急激な相場の変動、流動性の低下、これらの時は、スプレッドが30倍以上に跳ね上がることも珍しくありません。
スプレッドが崩れているときは通常の状態よりも自分の利益が減るということを念頭において取引する、もしくは取引自体を控えるのが良いでしょう。
スプレッド配信率は必ずチェック
そう思うかもしれません。
確かに都合が悪くなったらコロコロとスプレッドを変えてしまえるのであれば安心して取引するのは難しくなります。
なので、FX業者の中には【スプレッド配信率】もしくは【スプレッド掲示率】というものを公表しています。
スプレッド配信率とは、簡単言えば過去にどれくらい固定のスプレッドで取引出来ていたのかの実績のことです。
例えばDMM FXのスプレッド配信率はドル円でいうと94.02%。
具体的には直近約3ヶ月間の取引時間のうち、どのくらいの時間を固定スプレッドで取引可能だったか、という調べ方になります。
丸一日ずっと固定スプレッドが崩れなかった場合は100%になりますし、ありえませんが一日の半分だけ固定スプレッドだった場合は50%になります。
DMM FXの場合、一日の時間の内、94%の時間は固定スプレッドで取引が出来ているということです。
これを時間に直してみます。
一日は24時間で、分に直すと1440分。
そのうちの94%ですから、約1353分間。
これをもう一度時間に直すと、22時間33分となります。
一日24時間中、およそ22時間半は固定スプレッドで取引が出来た、ということになりますね。
残りの1時間半は先ほど上げたマーケットのクローズ時やアメリカの雇用統計発表後などで相場が大きく変動する時のものと思われます。
24時間中22時間半は固定スプレッドなのですから、ほとんどの人には影響はなく、安心して固定スプレッドで取引が出来ますね。
ちなみにスプレッド配信率が100%のFX業者は【完全固定スプレッド】と呼ばれていますが、そもそものスプレッド設定が高いので結局高くつくので意味がありません(-_-;)
基本はやはり原則固定スプレッドの業者を選び、変動するタイミングは手控えるのがベターな選択といえるでしょう。
大体の業者は原則固定
スプレッド設定には【原則固定】の他に【完全固定スプレッド】【変動制スプレッド】などがありますが、どの業者も基本的に原則固定を使っていることが多いです。
理由はそれぞれあって、
- 完全固定スプレッドの場合
- 先ほども書いたとおり、そもそものスプレッドが高くなる、というより高くせざるを得ない。
- 変動制スプレッドの場合
- スプレッドレートがその時その時でコロコロ変わりすぎて顧客側が使いにくくて仕方がない。
という欠点があります。
原則固定スプレッドは完全固定スプレッドと変動制スプレッドのいいとこどりをした、いってしまえばハイブリッド型スプレッド方式といえますね。
基本的には低スプレッドで固定されていて、変動が激しい時のみリスクヘッジにスプレッドを広げる。
スプレッドが広がったときは取引を手控えればいいだけですし、そこで慌てて手じまいをする程度の読みしかないならそもそも持ち越さないようにすればいいだけなので、実質スプレッドが広がる時の被害はないに等しいです。
なので、やはりFX業者を選ぶときは原則固定スプレッドのところを選び、更にその中からスプレッド配信率が高いところを選ぶのが理想です。
ちなみに個人的おすすめの3社ではスプレッド配信率は以下のようになっています、Light FXがダントツですね。
まとめ
基本的にスプレッドはほとんどのところが原則固定なので、実際はあまり気にしなくても問題はありません。
相場が急変する時に取引が増え、相場が荒れるというリスクは原則固定だろうが完全固定だろうが変わらないので、どちらかというと本質的に大事なのは相場をきちんと見通す目です。
正直、そこがしっかりしていればスキャルピングをしない限りはスプレッドなんてそこまで気にしなくていいんですけどね(;´∀`)
ただ、無駄な出費は控えたほうがいいことなのは間違いないので、安くて安心な業者を選びましょう、という基本的な意見には落ち着きます(笑)
おすすめは基本DMM FXになるのですが、GMOでもLight FXでも大丈夫です。
どっちかというと変なところ選んでシステムダウンするとかの方がよっぽど怖いので(笑)
ということで今回はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。